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日別アーカイブ: 2024年7月21日

土木白書No.4:官製談合が当たり前だった

私はゲストハウス開業前は土木技術者でその前の30年前までは土建屋の談合屋だった。。。

談合屋をやっていた時のことであるが、その年度は年末まで私が勤務していた会社の縄張りでの工事の発注が無くて受注物件ゼロだった。。。

そんな時には官製談合となるのが当たり前だった。。。

水道工事であったが、年末に水道局の課長から呼び出されて「今年は受注しなかったが、受注する気はあるの?」なんて聴取されて。。。「あります」というと課長が「じゃ、年明けに指名競争入札のメンバーに入れるから頑張って」と言われる。。。そうするとその場合に限っては他社の縄張りだろうとその工事が受注できたのである。。。

これが俗にいうところの「天の声」

役所も次年度のことまで考えると各社が今年に受注実績があった方が良いのだそうで。。。

日本社会はこんな裏ばっかりだ。。。

まぁ今は若干そんな体制では無くなっているところもあるが、昨今の事情はまた違ってきており、役所が仕事を発注しても人手不足や工事金額の折り合いがつかずで受注業者不在で修繕しなければいけない道路や橋が修繕できない状況にあり、そのために発注者が陰で施工業者と結託して何とか仕事を受注してやってもらうために裏取引をするなどということで官製談合の理由も変わってはきているようだが、こんな官製談合もなくなりはしないだろう。。。

談合屋が嫌になって辞めたのだが、土木業界は技術者として現場に出てもそこで行われているのは違法行為や不正行為ばかりでそんな闇社会が嫌になって土木業界を辞めた。。。

辞めて出したのがこの「これ読まずして土木業界語るなかれ」

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土木白書No.3:談合は公認だった

ゲストハウス開業前は土木技術者として働いていたがその前は談合屋だった。。。

私が談合屋をしていた時は談合そのものが役所公認だった。。。

役所から工事が発注されれば地区の建設会館内で談合組織により今回の工事はどの業者が受注するかが割り振られて決まっていたし、決まった業者がその後役所に行くと役所の担当が入札にはいくらの金額を書いて応札すればよいかを教えてくれていたものだ。。。

昨今はそこらは違うが談合組織が健在でやっていることは一緒だ。。。

談合屋となった当初に同じ談合組織内の会社が談合で捕まってしまったこともあったがそのようなケースはその会社が何らかの事情で誰かに恨みを買っていたなどによる諸事情でチクられて捕まったに過ぎず談合組織があり、全ての工事が談合組織により割り振られていることを誰しもが知っていてもそれを取り締まる機関は存在しなかった。。。

ゼネコン大手が捕まるのもほとんどがチクられてのものだ。。。

チクられたら役所も動かざるを得ない。。。

こんな例がある。。。

毎年市役所が業者へのお年玉として全業者に仕事が回るようにとの配慮で仕事を小分けして出していた。例えば舗装工事を1つの工事の受注額が1千万円以下のものにわざわざ声分けして数十個年間に出すとかだ。。。

これなど市の予算からしたらまとめて一億円規模で一度に発注した方が経費もかからず税金も使わずに済むが、ここ日本では税金は使ってなんぼなのだそうで、たくさん無駄使いをするほど施工業者にウケが良いから小分けで出すのだ。。。

小さな仕事ほど経費率が高いから受注した業者は丸儲けだった。。。

まぁそれはそれとして。。。

こんな小分けで出された工事を談合組織では毎年各社順番で受注していた。。。

これはお笑い行為で、毎年工事の受注業者が順番できちんと受注するのである。。。

どう考えても談合なのだが。。。

全くこんな談合でも捕まった試しがなかった。。。

だから私は談合とは国の公認の受注方法なのだと断言していた。。。

なんて寛容な国なのだろう?とその当時は思ったものだ。。。

土木業界の仕事は辞めるまでずっとそのような闇の仕事ばかりだった。。。

そんな闇をまとめた本を出版した。。。

これ読まずして土木業界を語るなかれ

 

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土木白書No.2:談合屋さんとして働く皆様へ

ゲストハウスをやる前は土木技術者として働いていた私。。。

その前は談合屋をやっていた。。。

談合屋というのは土木や建築業の営業のことだ。。。

皆さんはどうやって土建屋が役所の仕事を受注しているか知っているだろうか?

私が談合屋をしてた30年前の話しをここでする。。。

これは今も仕組みとしてはあまり変わりはしない。。。

①役所が工事を計画する。

②建設コンサルタント会社や設計事務所に依頼して図面など設計図書を作成。

③工事代金の積算をする

④応札する施工業者の基準を定め入札へと手続する

⑤公示して入札へ

こんな感じで工事の計画から施工業社の選定作業が進む。。。

さて、受注側となる施工業者はどうするかであるが。。。

工事が公示され入札までには時間がある。。。

以前は指名競争入札が市町村や県などでは一般的だった。。。

例えば役所がこの工事はこの8社が入札してくださいとか10社が入札してくださいとかで入札できる施工業社を役所で数社に絞るというやり方だった。。。

この入札の便利なところは8社なら8社、10社なら10社が施工会社同士で同一の工事の入札参加業社がどこの会社かがわかるところにある。。。

役所は決めた8社又は10社を呼んでその工事はどのような工事であるかを説明する工事説明会を開くからそこで全社が顔を合わせる。。。

するとここからが談合屋の仕事となる。。。

役所で説明を受けたら全社で近くの喫茶か建設会館があれば建設会館に集合して、その工事はいったい誰が受注するのかを話し合いで決めるのだ。。。

この行為を談合という。。。

私はこの仕事を5年間やってきた。。。

その最中には談合をしたとして捕まった人たちもいた。。。

それでも一向に談合はなくならなかった。。。

その当時など役所の役人もグルだったからどうしようもない。。。

談合して私の会社が受注することに決まれば次に私がしたことは翌日その工事の役所の担当者を訪ねて行き、その担当者から「この物件だけど入札はいくらの金額を書けばよろしいですか?」と聞くのである。

すると役所の担当者は「アレ?今回はおたくがやることになったんですか?」と言って優しく入札に入れる金額を教えてくれた。。。

入札時には役人から教わった通りの金額を入れたら終わりだ。。。

私は談合屋を5年間やっていたが、ただの一度も工事金額の積算などしたことが無かった。。

だって、必要ないだろ?

今は、入札制度も色々変わって談合もしにくくなったし、そもそも人手不足で受注に向かいたくともできない業者もいる中で変わってきたが、談合組織は相変わらず生きている。。。

まぁ、早々に談合屋から足を洗った私がいうのもなんだが、談合屋の皆さん、せいぜい捕まらずにどうぞ。。。

自分や家族のためにそれが自分にとってやるべき仕事かだけはきちんと考えてやってくれ。。。

幸運を祈る。。。

俺は幸運な談合屋として5年で撤退できたことに今は感謝している。。。

そんな経験を書いた著書がこちら。。

これ読まずして土木業界を語るなかれ

 

 

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