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日別アーカイブ: 2024年8月4日

土木白書No.13:人間関係を取るか?法を取るか?

これはこれから就職する若者への問いかけだが。。。

土木業界に限らず、全ての産業で同じことが言える内容となる。。。

私は土木業界に長いこといたが、私の本業というか人生目標は仕事ではなく「生まれ落ちた地球を見ること」だったため特に特定の会社で働くようなことはなかった。

仕事→旅行→仕事→旅行。。。

だから旅行後には毎回就活をして職に就いてお金が貯まると旅行へ。。。

旅行も1回の旅行で効率よく回るために1回の旅行期間をできるだけ長く取る。。。

1ヶ月とか3ヶ月とか半年とか。。。

そのくらいの期間旅行すると、たった一回の人生ではより多くの世界を見ることが出来る。

だから他の人たちと違って多くの施工業者や建設コンサルタント会社で契約社員として働くこととなった。

ここでこれからこの業界に就くことになる若者に言っておくのだが。。。

私が見てきた全ての会社で不正や違法行為が行われていた。。。

データの改ざん。。。

写真の改ざん。。。

積算金額の不正割り増し。。。

労災隠し。。。

パワハラ。。。

各種ハラスメント。。。

まぁそれは良いとして。。。

問題は自分はどこを目指して人生を歩むのかである。。。

たいがいの人間は仕事をまず優先に考える。。。

そうするとどうなるかというと。。。

職場内の人間関係を大切にしようとする。。。

日本社会で俗にいう「空気を読む」である。。。

私のやってきた土木の技術者側の立場からすると、それら人間関係を取る場合はたいがいが不正や違法行為に染まっていく現場となる。。。

見猿🙈聞か猿🙉言わ猿🙊

「めんどくさいからこの試験はやったことにしてデータだけ作ろうよ」

「データは規格値をほんの少し超えてるだけだから問題ないよ」

「エッ!作業員が怪我したの?・・・軽傷なんだから報告しないでおこうよ」

「基礎コンクリートの出来形が設計不足?土に埋まっちゃえば誰もわからないから、このまま現場を進めていこうよ」

・・・と・・・世の中こんなのばっかりだ。。。

私はそんな不正やら違法をずっと問いただしてきた。。。

施工管理員だから現場でみたものがダメなら「やり直してください」で終わり。。。

・・・なのだが・・・

私のケースはどちらかというと稀なタイプで。。。

他の施工管理員の現場では私ほど現場をやり直しさせたとか、当日の仕事をストップさせて何かを施工業社に求めたとかの報告は聞いたことがない。。。

・・・ということは・・・

多くの現場でおかしな構造物がおかしなまま納品されているはずなのである。。。

まぁ私の場合は日本社会からしたら少し?異常な人間で・・・

顔色ひとつ変えずに出来上がった構造物を壊してやり直すように指示。。。

発注者の違法残業を発注会社の社長宛に文書を送りつけてやめさせた。。。

発注者と施工業者が「懇親会」と称した飲み会を通報して止めさせた。。。

発注者の課長や担当のパワハラを発注者のコンプライアンス委員会へ訴えた。。。

・・・まぁ、やりたい放題だ・・・

現場の誰もが何も言わずに空気を読んで「悪いことだけど」として見過ごしていたことを正面から全否定してやった。。。

こうすると職場の人間関係など取るのは無理な相談で、はっきり言ってしまうと職場全体を敵に仕事を年柄年中する羽目になる。。。

私の場合は対立だけでは終わらず。。。

職場を追われる。。。

数社の派遣会社から出入りを禁じられる。。。

そんな実害も多々あった。。。

それでも職務には忠実であるのだが。。。

本来、技術者は「良いものを造る」が本文なのであるから、ダメなものはダメで、、良くないものを造ってしまったのなら最初からやり直すのが当然なのだが、いざ現場でとなると誰もそれを良しとしない。。。

手直し作業は手戻り作業であり、会社に損害を与える。。。

・・・ここが問題・・・

会社の損害とは何か?

手戻り作業をしないことでその場は済んで会社は通常の利益を上げることができるであろう。

しかし、それが発覚した場合はどうだろうか?

小さな会社なら倒産するほどの打撃となるのでは?

正直なところ今の日本社会では間違ってしまったら、それを清く間違いだと認めやり直すという人は稀というか天然記念物のような存在でしかない。。。

「空気を読む」のが日本文化なのだが、その結果、取り返しのつかないことになるケースが最近は特に多く見受けられるようになった。

建てた建物が基準値を満たしていないことが途中で外部の人間から指摘され発覚して建物を取り壊してやり直すとか、出来上がったトンネルのコンクリート厚不足が発覚して、トンネルを最初からやり直すだとか・・・

いずれの現場もそれを見て、構造物が適正でないことを技術者としてわかっていたが、手戻り作業はしたくないからと、問題が発覚した時点で直さず、そのまま工事を進めた結果なのだが、技術者として発覚時に対処するという基本ができず「会社の損害」「自分の立場」を優先してしまうのが実状だ。。。

こんなことは誰の心にもあることだから責めても仕方ない。。。

身近なところでは車の当て逃げ事故などがそうであろう。。。

バレなきゃOK!

これから技術者となる若者には。。。

「さて、あなたはどちらを選ぶ?」を問うこととなる。。。

周囲の目を気にせずにダメなものはダメと言える?

このお爺ちゃんから言わせてもらうと。。。

「施工不良のまま造ったことは一生自分の心にトゲとして残り続ける」である。。。

このお爺ちゃんが、なぜこれまで周囲と対立しても、周りの目を一切無視しても、ダメなものはダメだと言い続けたか???

その基準は「もし自分が社長だったら何がベストか?」を常に考えていたからだろう。。。

自分の経営する会社で不正があったら?

自分の経営する会社で違法行為があったら?

全ては社長が責任を取らなければいけないだろ?

常にそこの立場に自分がいたらと考えて行動することは大切なことのように思う。。。

さて、そんなことを書いた著書を出版している。。

これ読まずして土木業界語るなかれ

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