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日別アーカイブ: 2024年8月9日

土木白書No.18:高速道路の政治と金はとんでもないことに・・・

ゲストハウスの宿主となる前は土木業界にいたが、違法行為、不正行為ばかりで嫌になって辞めた。。。

今回は、政治家がでしゃばるとこうなるという・・・

嫌なことを・・・

中央道の耐震補強工事で入っていなければいけない鉄筋が入っていないままコンクリートが打設され、完成後すぐにコンクリートにヒビが入ったので工事をやり直したという事例を・・・

これは誠に酷い事例なので、楽しく読んでくれたまえ。。。

内容については主に事件発覚後に組織された第三者委員会の報告書を元に・・・

中央道を跨ぐ橋梁の耐震補強工事施工不良に関する調査委員会:報告書:2012年7月27日

この報告書を読めば驚くことばかり・・・

報告書は88ページにも及ぶが、要約するとこんなことだ。。。

素人のような施工会社がNEXCOの工事を受注したのは良いが、素人なのでとんでもないことになってしまったということ・・・

まず、施工業者がその工事を請け負える実力が無かったのが事実。。。

揃えるべき技術者すら不在だった。。。

開始しても、施工体制どころか、下請けに支払いすら滞って、下請けも数社が撤退するという有様だった。。。

そんな有様だから、工事も途中で停止状態の期間があった。。。

報告書を読む限りは、どうやら鉄筋を組むのにも下請け確保が困難で、本職の鉄筋屋でははなく、もしかすると常用で雇われた土工さんが鉄筋を組んだのでないのかと思われる記述をしている。。。

こんな現場だから、NEXCOに常駐している、施工現場を監理監督する建設コンサルタント会社の施工管理員が、施工計画書等の書類を要求しても全く提出されなかった。。。

そんな状態が続いたので、施工管理員が施工業者へ怒り心頭のメールなりファックスを送ったようである。。。

怒られた施工業者は、その施工管理員からきたメールの写しを政治家に送って、 NEXCOからパワハラを受けていると泣きつく。。。

そして、

施工業者→政治家→国交相→NEXCO→建設コンサルタント会社

と、本来は怒られて当たり前の悪い施工業者側から逆に政治家を通じて、圧力をかけられてしまったという事案・・・

これを我々は政治案件と言う。。。

政治案件となるとどうなる???

最初にされたことは、その怒って当たり前の施工管理員を現場から外した。。。

そして、発注者側による現場の監理監督である、施工の現場立ち合いが行われないまま現場が進行。。。

本来、施工業者を監理監督する立場である発注者側が施工業者への指導ができなくなって、施工管理業務が全く行われずに、本来はコンクリートを打設する前の鉄筋の配筋検査等の検査が全く省略されて。。。

当たり前のように、施工不良となる。。。

今回の事案は実際にそうなったのだ。。。

こうなると施工業者はやりたい放題。。。

・・・で・・・

とんでもない構造物が出来ましたとさ。。。

めでたしめでたし。。。

そして、悪いことにこの案件の悪いのは現場の施工不良だけに留まらなかった点にある。。。

実はその後の報告書の内容の方が、口をあんぐり・・・

お金である。。。

発注時に最初に契約した金額が約6億円。。。

最終的にそれが13億円に跳ね上がっている。。。

それを今回の施工不良の検証をした第三者委員会が調べたら、、、

増額されて13億円となった内の実に4億円はお手盛り増額金だったと言うのがこの報告書に記されている。。。

エッ!!!!

政治案件でも、いくらなんでもやりすぎでしょ???

私も実際にNEXCOで積算をして増額金額を算出していた立場であるが、こんなのは常軌を逸しているというか、私などのレベルでは到底こんな増額は算出すらできない。。。

当初の発注金額6億円の工事に、不正な増額を4億円つけて、13億円支払う。。。

これが政治案件の恐ろしさであろうか???

こんな不正がNEXCOの課長、支社長レベルで全国津々浦々で出来てしまうのであるから呆れる。。。

それにしても、日本人は道路を作るものには寛容だ。。。

たった一つの工事で税金を不正に4億円使いましたという第三者委員会の報告書が上がっても、ニュースにすらならない(爆笑)

今回はたまたま施工不良があったからバレた事件。。。

こんなことが全国でたぶん行われているのだろうが、その額はいかほどになるのだろうか?

・・・と・・・

普通ならば責められても不思議ではない。。。

責められないのであるから、当事者たちも誰も懲りない。。。

私など内部で積算業務もしていたのだが、これについて積算で注意しろとかいう指導は全くなかった。。。

規模を大きくして言うとどうなる?

6千億円 NEXCOに渡せば、いつの間にやら工事が増額されて、いつの間にか1兆3千億円を我々の税金や高速道路料金から支払われるのである。。。

今回は「たまたま」工事が不良すぎてコンクリートにヒビが入ったから表に出たこと。。。

表に出ない裏で終わっている現場が全国にどれほどあるのだろうか?

この業界は裏ばかり。。。

私が土木業界に嫌気をさして辞めたのもここにあるのだが、、、

NEXCOに限らず公共事業などは、そんな裏ばかりだった。。。

それが土木業界の真実だ。。。

自慢ではないが、私など全く仕事もしないで数年間机に座っているだけで、月に百万円を給料としていただいていた。。。

こんな無駄な公共事業ではなく、介護とか教育とかに必要なお金が必要なだけ回っていない日本。。。

「道路」「道路」「道路」・・・この狭い国土で、将来的には自動車は空を飛び回り、そもそも自動車などに乗る人も人口減少でいなくなるのに、なんで予算を「道路」「道路」「道路」なのだろう???

はっきりと言い切ると。。。

道路は将来の借金にしかならない。。。

これが土木業界で働いて得た答えである。。。

なんてことをつぶやいた本を出してみた。。。

これ読まずして土木業界語るなかれ

 

 

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土木白書No.17:高速道路リニューアル工事の費用負担について

ゲストハウスの宿主となる前は土木業界にいたが、違法行為、不正行為ばかりで嫌になって辞めた。。。

前にも土木白書No.6:国民を騙すNEXCOリニューアル工事でも言ったのだが、今現在NEXCOでは全国で高速リニューアル工事と称して様々な工事をおこなっている。。。

土木白書No.6では、実は劣化して壊れているのではなく、元々の施工不良という不良品を造っておいて、それを補修するのにリニューアルと称して我々の税金や高速道路料金を使いたい放題使って工事をしている実態をお伝えした。。。

今回も同様な事例を一つ。。。

橋梁の床版はPC鋼線を用いて作られているものがある。。。

CORE技術研究所さんが公表している資料をお借りして。。。

コンクリート構造物は圧縮には強いが引っ張りには弱いという面がある。。。

そこで引っ張りを受ける部分を引っ張りに強い鋼線で補おうというのである。。。

それにはここにも書いてある通りで。。。

鉄の鋼線を入れて放っておくと錆びて、やがては鋼線が破断してしまうので、そうならないようにと鋼線の周囲をセメントペーストやモルタルで覆って保護することが重要なのであると・・・書いてある・・・

それなのに実際の現場はというと。。。

これも寺田典生さんの論文を少しお借りすると。。。

寺田氏の論文では、恐ろしいことに、全体の67%であるから実に三分の二が不良だというのである。。。

そもそも・・・半分の5割が未充填???ってなんだそりゃ???

私も高速道路会社で施工管理をしていたので、これら報告は聞いているのであるが、こんな事例が全国であるのである。。。

要するに今現在、高速道路リニューアル工事と称して様々な工事をしてはいるが、それら工事をやらないければいけない理由の根本的な理由を探ると、建設工事の時のそもそもの不良施工にあると言える。。。

我々国民はなぜそんな不良施工をした工事の後始末に税金や高速道路料金を支払う必要があるのだろうか???

ここを問い正す政治家やメディアは皆無だ。。。

だからこんなお爺ちゃんが問題をいちいち提起するのであるが。。。

構造物であるから劣化ならリニューアル工事としてやるのは仕方ないだろう。。。

ただ、建設時の元々の不良工事は施工会社か又はそれを見抜けずに受け取ったNEXCOが悪いのであるから当然NEXCOが自分で補修すべきなのである。。。

当然のことを当然に言うのであるが、この世の中、その当然が通らないから情けない。。。

そんな当然のことを書いた著書を出した。。。

これ読まずして土木業界語るなかれ

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