新着情報

日別アーカイブ: 2024年8月12日

土木白書No.19:技術者不足は「深刻」を通り過ぎている

ゲストハウスの宿主となる前は土木業界にいたが、違法行為、不正行為ばかりで嫌になって辞めた。。。

「技術者不足」よく聞く言葉であるが、現実の現場は聞くよりも酷い有様である。。。

私は高速道路工事やURなどの都市造成の施工管理員をしていたが、そこでの体験はどこの事務所も酷いものだった。。。

NEXCOの場合、例えば全国各所のインターチェンジにある事務所内に管理事務所といって高速道路の維持管理をする事務所がある。。。

よく高速道路内で工事を見かけるが、その工事を発注したり、工事が始まれば工事の施工管理をする部門である。。。

中に入ると、各々部門別に分かれており、橋梁補修の課だったりトンネル補修の課だったり、舗装修繕の課だったりと。。。

私は橋梁もトンネルも舗装も各々経験したが、赴任してみるとどこの事務所も???

例えば橋梁補修課(どの課も同じようなものなのだが)に行くと、NEXCOの課長の他に係長、それと入社まもない社員がおり、その他はNEXCOから受注した建設コンサルタント会社から送られた8〜10名ほどの施工管理員とで一つの課となっている。。。

私は15年ほどの在籍期間しかないが、その間に年数と同じ程の数の事務所に建設コンサルタント会社と請負契約したり契約社員として赴任した。。。

恐ろしいことに、どの事務所も同様で赴任後に解ることであるが。。。

私以外の建設コンサルタント会社から送られた施工管理員で、まともに私と土木の技術的な話しをできるレベルの人間がほとんど不在であった。。。

中には土木の技術以前の問題でパソコンのエクセルすらできない有様で。。。

そうなるともちろんのこと、CADによる作図もできない。。。

ある事務所など私が赴任する前は全員がNEXCOは愚か、発注者側での施工管理は初めてですという強者どもの集まりであった。。。

わずかに彼らはゼネコンに勤務していたとかの職歴は持っているが、ゼネコンの場合は職歴に偏りがあり、大概は使い物にはならない。。。

そんな事務所が複数あったのだから、今から考えてもゾッとするし、異常だ。。。

そしてその年齢層にもゾッとする。。。

平均年齢60代なんて事務所もあったが、大概は平均年齢50代。。。

なぜこんなことに???

NEXCOは今でさえ管理事務所が主体であるが、以前は建設する工事事務所が技術者の主体であった。。。

その時に、NEXCOの課長たちは、建設コンサルタント会社に対して事務所に送る人間は全てをNEXCOの施工管理経験者とするようになどという無理難題を押し付けていた。。。

例外は建設コンサルタント会社に就職して建設コンサルタント会社から派遣される正社員の新入社員と、急に施工管理員が辞めてしまって現場に欠員ができ社員の補充がすぐに間に合わない場合のみ、仕方なく派遣会社を通じて建設コンサルタント会社の下請けとして入れるだけで、私の場合もそのように現場で欠員ができて急遽入れてもらった。。。

本来はその当時から、そんな採用をせずに人を育てておけば良かったのであるが、そうなっていないがために現在までも年寄りばかりの集団となってしまっている。。。

なぜNEXCOの課長たちは「経験者」のみを採用したかは御察しの通りで、彼ら自体が技術不足であり、建設コンサルタントの人たちを頼りにして仕事をするよりなかったという側面と経験者以外の足手纏いな人間を現場で使いたくはなかったという側面と様々である。。。

要するに、現場で業務が繁多で未経験者など入れてそれらの人間を構っている暇がなかったということかもしれない。。。

そのツケが今になって大問題となって現場に押し寄せているというのが実態だ。。。

経験者が年寄りばかりだったがために、建設時の有能が人間がここ十数年間で一気に引退。。。

建設コンサルタント会社もNEXCOも人を育ててきていない。。。

・・・結果・・・

当たり前であるが、人がいない。。。

私が赴任すると事務所の中は修羅場だ。。。

素人の建設コンサルタント会社から派遣された施工管理員は全く使いものにはならず。。。

NEXCOの課長や担当からは仕事が山ほどやってくる。。。

山ほどの仕事であるが、素人にはそれは無理。。。

そこで喧嘩が勃発する。。。

これは本来なら素人を現場に送る建設コンサルタント会社が悪いのは言うまでもないが、前述のように長年にわたって両者が人を育てる環境になってなかったからの事象であるから、一概に建設コンサルタント会社を責めるわけにもいかない。。。

しかし、今の NEXCOの課長や担当はそんな過去の歴史など知る由もないから、「建設コンサルタント会社が受注したのだから、当然、一定のレベルの技術者が赴任して然るべきなのに、なんだこのど素人は」となって、建設コンサルタント会社にくってかかる。。。

まぁ、内部にいても明らかに、この素人軍団では仕事が回らないからNEXCOが怒って当たり前と言えるが・・・言い過ぎはよくない(笑)

そんな喧嘩の火の粉が私にも及んだ時があったから、私などは平然とNEXCOのコンプライアンス委員会に申し出てNEXCOを黙らせたのだが、私のようにそんな態度を取れない普通の建設コンサルタント会社の人たちは・・・いうのもなんだが怒られて酷い有様である。。。(笑)

私も雇われた建設コンサルタント会社が悪いのは百も承知で、 NEXCO社員が顔を真っ赤にして、事務所中に鳴り響く声で施工管理員を怒鳴り散らすのもわからないでもない・・・というか・・・私でも立場が逆ならそうなるのであるが、、、それはそれ、、、私は建設コンサルタント会社の立場も NEXCOの立場も関係なく、自分に降りかかった火の粉は払い落とす主義なので訴える(笑)

まぁ訴えて、 NEXCOにパワハラを認めさせて、その後処分を受けたのは私だったが(笑)・・・訴えた後・・・その事務所を追い出された(爆笑)

こんな体制で高速道路の工事の施工管理が行われているのだから、工事自体も怪しいもので・・・

施工管理員やNEXCOの現体制の社員では経験もないから、ゼネコンから施工計画など提出を受けても、その計画の良否する判断ができないという事務所を何度も見てきた。。。 NEXCOも施工管理員もゼネコンも私から指摘を受けてからやっと「何が悪いのか」を知るという具合だ。。。

この計画書の通り仕事するとこういうふうに事故が発生するよと私から言われて、やっとその計画の悪さに気がつくというレベルで恐れ入る。。。

そんな人たちが工事代金の積算もしているから、どうしようもない。。。

赴任した事務所で過去の積算内容を見ると間違いだらけ。。。億単位の工事なら千万単位で違算なんてことが珍しくない。。。

私が違算を指摘してもみなさん上には報告などしない(笑)

そもそも素人に積算などできるはずもないのである。。。

なんせ、、、

在任期間中、私は自分の現場を3D CADで作図して、現場を可視化していた。。。

そんなのは私の場合は既に10年も前からの話し。。。

残念ながら、私以外に全国の施工管理員で3D作図して現場を見るような施工管理員は1人もいなかった。。。

その後 NEXCOでは3D機能のCADは不要とのことで使用制限を設け、使用するには許可制とするなど技術を「進化」ではなく「退化」させた。。。

本当は素人軍団にこそ3D化で可視化して見せてやらないと間違いの元なのだが。。。

こんな素人軍団を雇うのに NEXCOは年間に数十億円出して、建設コンサルタント会社との間で契約している。。。

・・・もしかすると百億円以上かも・・・

こんなのは私からしたら、お金(税と高速道路料金)の「無償譲渡」だ(爆笑)

こんな雇用対策をしているから国が成長しないのは当たり前だ。。。

なんてことをつぶやいた全く売れない本を出してみた。。。(笑)

これ読まずして土木業界語るなかれ

#土木業界 #談合 #不正行為  #これ読まずして土木業界語るなかれ #パワハラ #官製談合 #違法行為 #談合屋 #1級土木施工管理技士 #資格 #土木 #一歩歩 #暴露本 

LANGUAGE