ゲストハウスの宿主となる前は土木業界にいたが、違法行為、不正行為ばかりで嫌になって辞めた。。。
土木業界から足を洗って、田舎にUターンしゲストハウスを開業したのだが、Uターンした田舎では全く理解不能の公共事業計画が進んでいた。。。
松糸道路。。。
松本市から糸魚川市まで結ぶ道路なのだそうだ。。。
これってよくよく計画をみると高速でも無く、単に一般道の60キロ制限道路。。。
それも現道を所々利用する道路で歯抜けに開発をするというどうにも中途半端な道路。。。
しかも、Uターンした大町市内だけをみると、恐ろしいことに、時間の短縮も無しに単に土を盛って幅の広い道路を作ると言ったもので、これだと町にはデメリットしか無いような道路である。。。
地方の住む人ならわかると思うが、大型道路が開通したら街に寄りつく車が無くなって街が過疎化に向かったということに心当たりがある人が多いと思う。。。
こんな記事を紹介する。。。
過去に、大型道路により街が消滅したことなど数知れず。。。
この大町市でも、この記事にあるバイパスを開通させたら、その後それまでのメイン通りがシャター街になってます。。。
そんな過去の反省も活かされずに、またしても大町市は大型道路を作る。。。
そしてバイパスならまだバイパスの沿道で商売も出来たのであるが。。。
こんな道路では、ただ単に自動車が通過するだけで商売にもならない。。。
そして悪いことに、この通過道路ができたら、これまでその道路と全く同じ経路をたどっている現道にあるコンビニなどの商売が縮小となり、場合によっては閉店となる。。。
こういう流れが過疎化の加速となる要因なのであるが、今の政治家は妄想のように「道路さへ造れば発展する」と信じているからどうしようもない。。。
さらに悪いことにこんな盛り土の道路では、大町市への移住者の一番のポイントである、北アルプス一望の景色が奪われてしまう。。。
こんな景色の大町市になぜ盛り土して道路なのだろう???
北アルプス一望できないのでは今後の開発エリアもだいぶ縮小される。。。
隣の白馬村から開発の手がやっと大町市までくるという時期に、この道路計画があると開発も即時に資金を投入は出来ずに、道路ができるまで手控える。。。
その20年間の間に街は過疎化してしまう。。。
そしてさらに悪いことに、大型道路は河川の氾濫の元凶としかならない。。。
この写真は2019年の長野市内の様子。。。
千曲川が決壊して長野市は大きな痛手を負った。。。
県はこの教訓を活かすことなく、千曲川の上流域である大町市内に大型道路を造るという乱開発を推し進めている。。。
大型道路で川の氾濫を抑える自然のダムとも言える田んぼを潰しての道路である。。。
それも盛り土によって。。。
これの何が悪いのか???
今までは、大雨の時などは田んぼを通じて緩やかに大町市の丘陵地を雨水が流れることにより、千曲川上流域への雨水の流入に時間差をもたらしていたのである。。。
大町市に盛り土をして大型道路を造ると、ただでさえ大型道路は保水能力も無いため、雨は一気に河川へと流入してしまう。。。
加えて、丘陵地に緩やかな流れもその盛り土が堰となって、正しく「堰き止めて」河川へ一気に雨水を流入させることとなる。。。
2019年に嫌というほどの被害を受けたのにも関わらずにこの乱開発である。。。
まぁ私は千曲川の上流域で暮らすので被害は関係ないから、一応長野市には警告文を送ったので、私の役目はそこまでとして、この後は私の予想通りの被害が長野市に起こるのかを土木技術者として観察したい。。。
いったいどれほどの災害が起こるのか???
いったいどれほどの人が死ぬのか???
今まで長野県は比較的台風などの直撃が少なかったのであるが、これからはそうも言っていられない時代となる。。。
地球温暖化。。。
今年の台風は今まで少なかった関東や東北への直撃型となっている。。。
これら災害が必ずや長野県にも来ることは誰の目から見ても明らかな、そんな時代へ突入しているのである。。。
ついでにこの大型道路の最大の欠点を言おう。。。
それは、笑ってしまうが、現道と比較して全く時間の短縮という、本来道路を作ることにより得られるであろう利点が全くないのである。。。
それもそのはずで、大町市内の整備区間はわずかに9キロ。。。
9キロで制限速度も60キロでは、いかにして現道との優位性を訴えたら良いのやら???
上が松糸道路計画で下が現道をGoogleマップで。。。
わずか10分程度の区間を整備しても現道と全く利便性は変わらないというか。。。
現道と比べて乗り降りする箇所が無くなるので利便性までも失われる。。。
県は時間短縮などというが、、言っている事にだいぶ無理がある(爆笑)
県は時間短縮以外にも緊急車両がより早く病院へというが、はっきり言ってこの路線では白馬方面から来ても、安曇野市方面から来ても大町病院へ向かうのに救急車はこの道路を使わない・・・
さらにいうと、この松糸道路ができる頃には国は緊急車両は空飛ぶ自動車にて行うから、地方では新たなインフラ整備は必要ないですと明言しており、これはいわば国と地方のダブルスタンダードなのである。。。
さらに私がこの道路を世界一の無駄な公共事業であるというのは、この利便性も無く、沿線では商売する機会を奪い、街を過疎化し、街から最大の売りである北アルプス一望の景色を奪い去る。。。
・・・こんな計画道路に・・・
なんと六百億もの投資をし、さらにその後毎年数千万円の維持費をかけるというのであるから恐れ入る。。。
こんな公共事業は果たして誰のためのものなのか???
この道路により人々は便利さと豊かさを享受できる???
まさか・・・
人々が手にするのは、災害への恐怖でしか無いと私は思うのであるが、誰もこの公共事業を止めようとはしない。。。
もし私が長野市の市長であれば、千曲川上流域の乱開発は即時停止を求めると県にいうだろうが。。。
公共事業は動き出したら止められないとはよく言ったもので。。。
この計画道路は20世紀のものなので。。。
21世紀の今となっては造るとそれは借金の元本にしかならないのであるが。。。
日本人の多くは「道路信者」であるから、こんな無駄遣いを延々とするのであろう。。。
道路予算を教育・医療・福祉・技術開発費に投資できたら日本の国もいくらかはよくなるという未来が見えるのかも知れないが。。。
今の政治家に何を言っても仕方ないというのが現実の日本の実力である。。。
まぁ、皆さん、道路で豊かになるのであれば、どんどんお造りくださいませ。。。
その後、誰がその使いもしない道路の維持管理を???
車は空を。。。
人口減少で税収は無く。。。
滅びゆく日本の将来をこのお爺ちゃんは見られないのが残念。。。
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