ゲストハウスの宿主となる前は土木業界にいたが、違法行為、不正行為ばかりで嫌になって辞めた。。。
現場で施工管理員として働いていた。仕事内容は、ゼネコンさんの工事の良し悪しを現場を見て判断するのであるが、私が施工管理員として働いた過去30年間は本当に酷いものだった。。。
「技術立国日本」そんな言葉は現場では随分前から「死語」である。。。
我がゲストハウスがある長野県でも災害復旧工事で上写真のような事件があった。。。
内容は簡単で、ゼネコンが所長以下下請けまでもが未経験者を揃えてやったところ、とんでもない構造物が出来上がったというもので、それが発覚して全て最初からやり直し。。。
施工不良箇所1万3千カ所・・・って調べた人がすごい(笑)
要するに施工した全てが悪かったという一言で済む話しを1万3千カ所という数値化しているだけなのだが。。。
残念ながら、こんなのは氷山の一角で、これなどは悪過ぎたが故に表面化した事件となってやり直しをしたのだから、逆に言えば国民からすれば良かった事例である。。。
残念ながら、この事件のように施工不良が発覚せずにそのまま完成品として河川や道路が既に運用開始されているという施工不良現場が全国には数えきれないほどたくさんある。。。
幸にして私は田舎暮らしを開始して、恐ろしい施工不良の高速道路や国道などを利用するケースはほとんどないので安心して暮らせている。。。
私が施工管理員として見た現場など、どれもこれも酷かった。。。
ゼネコンさんから、高速道路のガードレールが設置終えましたというので現場に向かい、完成したガードレールをチェックすると、締まっているはずのガードレールのボルトがゆるゆるで全く締まっていなかった・・・なんてのは序の口・・・
盛り土斜面に石積みをしている現場で施工状況を確認すると、石積みの裏に詰めるコンクリートを打設していたのだが、裏込めコンクリートはコンクリートを良く締め固めないと、コンクリートがスカスカとなって、完成後に雨でも降ると、石積みブロックの水抜きパイプから出水するはずの浸透雨水が、石積みブロックの目地からシューシュート噴き出ることになる。このスカスカ石積みはハッキリ言って、盛り土側からの圧力に対して耐力不足となり崩れやすい。。。
こうならないために現場ではコンクリート打設時にコンクリートを締め固めるためバイブレーターを使用するのだが、私の見に行った現場ではそのバイブレーターすら用意されてなかった。。。
私はその後、ゼネコンさんにそれらを指導して改善を促したのであるが、私が見に行く前に出来上がった石積みからは雨の日になると案の定、水抜きパイプからではなく目地から雨水がシューシューと音を立てて漏れていた。。。
いうまでもなくやり直しだ。。。
鉄筋コンクリート構造物ではこんなことがあった。。。
配筋が終わったので確認願いますとのことで現場に。。。
現場で図面を広げて。。。
実物を見て。。。
図面では横筋が15本。。。
実物は14本。。。
ゼネコンさんとお互いに顔を見合わせて???
型枠の一番上にコンクリート天端となる位置を記した墨が打ってあったので、その墨から基礎コンクリートの天端までの高さを測ってみると。。。
・・・高さ不足・・・足りない・・・
翌日に手配されていたコンクリート注文は取り止めて、配筋した鉄筋も型枠も全て解体して最初からやり直し。。。
こんなのばかりだ。。。
こんなのばかりを見せつけられると工事の施工管理員などやりたくなくなる。。。
目が届かない箇所などどうなっているのやら???
恐ろしくなって早々に土木業界から足を洗って正解だと私は思う。。。
昨今の現場で怖いのは、「当たり前のことを当たり前にやっていない」ことと、現場で仕事をする人たちが「当たり前を知らない」ことにある。。。
こんな土木業界に政府は湯水の如くにお金を使っている。。。
私が見てきた土木業界は本当に無駄な予算の垂れ流しでしかなかった。。。
なかなか本来必要な教育・医療・福祉にお金が回らない。。。
当たり前だ。。。
日本は無駄使いがあまりに多過ぎるのだから。。。
そんなぼやきを本に。。。
これ読まずして土木業界語るなかれ
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ゲストハウスの宿主となる前は土木業界にいたが、違法行為、不正行為ばかりで嫌になって辞めた。。。
これはNHKニュースであるが、20年前にも組織で処分を受けていたが、最近また摘発されている。。。
私も談合屋をやっていたが、こんなものは無くなるものではない。。。
香川県では摘発されているが、同様なことは全国で行われている。。。
我が町も同様だ。。。
私が談合屋をやっていたのは既に30年前であるが、その当時も私の参加していた談合組織内でも摘発を受けて処分された業者があった。。。
その時は談合組織丸々捕まったのではなく、みせしめのための取り締まりで1社だけ貧乏くじを引いた形で捕まった。。。
それでもその会社も刑罰を終えると再び我々談合組織に再加入して、以前同様に談合を繰り返していた。。。
そもそも談合以外に仕事を受注する方法を我々は知らなかった。。。
市や県から仕事があると、役所に出向いて仕事内容の説明を受け、建設会館に行って、談合組織で受注業者を決め、決まった業者が役所の担当を尋ね、担当から受注価格を聞いて、それを元に価格を談合組織に流し入札に参加する業者ごとの入札金額を決め全員で入札に向かう・・・この繰り返し・・・
だから談合屋をやっていた時は入札のための工事代金の積算など一度もしたことがなかった。。。
私が積算を覚えたのは、談合屋から足を洗って、施工管理員としてNEXCOの仕事をやるようになってからだった。。。
さて、、、
この談合問題であるが、はっきり言ってなくならない。。。
まともに入札に応じるのであれば、入札に参加する全社で積算をしないといけなくなる。。。
積算と簡単に言うが、私がNEXCOで積算をした時でも、一つの工事の積算に一人で3ヶ月とかの日数が必要だったものもある。。。
これは金額に直したら積算価格だけでも単純に400万円以上だ。。。
400万円以上というのは、契約社員の私が3ヶ月で300万円。。。
建設コンサルタント会社の請負額はそれプラスアルファ。。。
それに加えて、それに関わるNEXCO職員や建設コンサルタント会社の私の上司の給料まで加算すると、簡単に600万円以上は必要だ。。。
それだけの労力を積算にゼネコンがかけても、受注できなければ赤字しか残らない。。。
そこにいくと談合は良い。。。
予め組織で決めた1社だけがその責任を負って積算をすれば他の業者は付き合いで入札に参加するだけで良いのだからせいぜい経費は営業マンの1日分の経費だけで済む。。。
尚且つ、競争が無いのだから、満額受注だ。。。
こんなことを考えると、談合はなくなりはしない。。。
その構造的なことを発注者も考えないと。。。
まぁなんだ。。。
今のご時世。。。
談合で仕事を業者が請け負ってくれるだけマシだ。。。
昨今では人手不足で、仕事を発注してもゼネコンさんが入札にすら参加してくれない物件が多数だ。。。
そのうち笑えない話しであるが。。。
役所が談合組織に頭を下げて仕事を依頼するような世の中になっても不思議ではない。。。
だってそうだろう。。。
道路や橋梁、トンネルと補修しなければ閉鎖するしかないようなインフラが全国にたくさんあるのに、それを補修する施工業社が不在なのだ。。。
現に私がNEXCOで建設コンサルタント会社の契約社員として施工管理員をしていたのだが、その場合でも、どこの建設コンサルタント会社も人員が不足しており、施工管理業務を受注をする建設コンサルタント会社が不在だったのだが、建設コンサルタント会社に天下ったNEXCOのOBの営業マンにNEXCOが泣きついて、なんとか施工管理業務を請けたなんて状態だ。。。
こうなると現場は酷いもので、建設コンサルタント会社は元々そんな事情で人はいないところを無理に受注しているのであるから、現場に赴任させられる人間などいない。。。
だから全部を派遣会社のど素人に依頼することになる。。。
現場などまともに仕事など進むわけはない。。。
そんな現状であるのにも関わらず、その無理クリの現場にど素人を10人くらい派遣し、年間に億単位の金を NEXCOは支払うのであるから、馬鹿げた話しだ。。。
発注者側ですらこの有様なのである。。。
こんな実態を本にした。。。
これ読まずして土木業界語るなかれ
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